「Lot No. SS39066 SUN SURF SPECIAL EDITION “USHIWAKAMARU FIGHTING BENKEI”」
作品名:“USHIWAKAMARU FIGHTING BENKEI”
ヴィンテージ:KAIKAMAHINE
年代:1950年代前期
素材:レーヨン壁縮緬
プリント:オーバープリント
デザインパターン:オリエンタル・デザイン
ボタン:バンブーボタン
アメリカ本土からの観光客は、南国の楽園ハワイで独自の文化に心奪われた。
とりわけ彼らの興味を惹いたのが、オリエンタルなデザインの生地で仕立てられたアロハシャツやドレス。
当時の新聞に掲載されていた広告を頼りに、お気に入りの柄を探してショップを巡ることが、
ハワイに観光で訪れた人々の日常となっていた。
今では定番となっている和柄のアロハシャツだが、元々はホノルルの高校生たちがムサシヤなどの
日系のテーラーに和装の生地でシャツを仕立ててもらったのが始まりと言われている。
彼らの着ていたシャツが観光客の注目を集め流行になり、
日系のアロハシャツメーカーや生地問屋が特徴的な和柄のデザインを日本にオーダーするようになると、
やがて観光客だけでなく地元の日系人の間にも広まり、ハワイのひとつカルチャーとして定着していった。
初の復刻となるこの作品は、1950年にホノルルのカパフル・アベニューで創業したテーラー「カイカマヒネ」が仕立てた一枚。
描かれているのは牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶の戦いで、
江戸時代に描かれた浮世絵にも度々登場する有名なストーリー。
五条橋を舞台に、太刀を奪おうと襲いかかる弁慶と、
長刀をひらりと躱して反撃のチャンスをうかがう牛若丸が、躍動感あふれるタッチで描かれている。
SUN SURF SPECIAL EDITION
楽園ハワイを象徴するアロハシャツ。
その発祥には日系移民が深く関わっており、トロピカルな柄だけでなく和柄もヴィンテージとして存在する。
ハワイが観光地として確立した20世紀半ばには、土産物としてのアロハシャツの需要が一気に増加。
デザインやパターンが多様化し、多くの作品が生まれた。
ヴィンテージのアロハシャツを収集する過程で、ごく稀に出会える特別な逸品。
時代の流れとともに失われつつあるそれらの名作を生み出したテキスタイルデザイナーに敬意を表し、
多色の贅沢なプリントや迫力のデザイン、
メーカーや年代によって異なる各部のディテールまでその魅力を余すところなく完全再現する。
それがサンサーフのスペシャルエディション。
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